皮膚科

湿疹、かぶれ、アトピー性皮膚炎、じんましん、足爪の水虫、ヘルペス、帯状疱疹、イボ、ニキビ、おでき、とびひ、できもの、乾燥肌、等、皮膚疾患全般の診療を行っております。
ほくろ、イボ、皮膚のできもの等の手術やフェノール法を用いた巻き爪の手術は毎週土曜日の形成外科外来にて行っております。(事前の予約が必要になります。)

当院で治療することの多い皮膚疾患を御紹介いたします。

ニキビ

ニキビは尋常性痤瘡といいますが一般的には思春期頃より発症する毛包脂腺系の慢性炎症性疾患です。発生する要因には、遺伝的要素や年齢、食事性因子、ストレス、月経不順、機械的刺激、化粧品などの内的・外的因子が関与します。当院では、保険診療による内服薬治療と外用薬治療を行っております。また保険診療の他にサリチル酸マクロゴールピーリング、クリアタッチによる光治療、イオン導入等による施術も行っております。
治療薬剤
内服薬 ・抗菌薬 ・漢方薬
外用薬 ・アダパレン ・過酸化ベンゾイル ・抗菌薬

クリアタッチによる光治療

池袋東口徒歩3分|皮膚科

ピーリング、イオン導入

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アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は遺伝的な体質が深く関連した慢性で治りにくい湿疹です。患者様ご本人、御家族に気管支喘息や、花粉症(アレルギー性鼻炎・結膜炎)を高率に伴います。近年は、蕁麻疹と共に急激に発症が増加しています。20年前と比較すれば約7倍も増えています。そして小児期に発症し治癒した方が成人になり再発する例や小児期発症の遷延化や成人期発症(受験、進学、就職などを契機に)が非常に増えています。また上記のような心理的ストレスが悪化因子ともなりますので厄介な病気です。花粉やハウスダスト、ダニ、などの三大アレルゲンは勿論ですがペットの毛 食べ物やカビなども関与します。

 尚、余談ですが「アトピー」とは、「奇妙な」「とらえどころがない」という意味のギリシャ語です。
アトピー性皮膚炎を起こしている部位では、皮膚のバリア機能が低下している状態になっていて、乾燥しやすくなっています。この状態をドライスキンと言います。このような肌は荒れやすく、かゆみの原因となっている微生物が肌の内部に侵入しやすくなるために、炎症やかゆみを起こしてしまうのです。アトピー性皮膚炎の患者さんが化粧品や金属、汗に弱いのも、皮膚が弱くなってしまっていることが原因です。また、かゆみを我慢できずに繰り返し掻きむしってしまうことにより皮膚がさらに弱くなり、炎症も起こりやすくなってしまうので、湿疹が慢性化したり、患部が治りにくくなっていきます。ですから、お薬により炎症によるかゆみをコントロールすることが重要です。炎症で赤くなっている部位には軟膏を塗ります。全身は保湿剤の塗布を続けましょう。軟膏にはステロイドが入ったものとそうでないものがあります。ステロイド入り軟膏は細胞に働きかけて炎症を抑える効果があります。ステロイドが入っていない軟膏はタクロリムス軟膏といいます。こちらは副作用がステロイド軟膏よりも軽いので、患部が顔や首あたりにあるときによく用いられます。 塗り薬の自己判断による中止はかえって症状をこじらせます。先述したように、アトピー性皮膚炎は症状が軽くなったり重くなったりと症状の出方に波があります。ですから、症状が治まったと思って薬の使用を止めてしまうと、かえって悪化してしまうことがあるのです。薬の量を調節したいと思ったときは、自分の判断ではなく、かならず医師の判断を受けるようにしましょう。アトピー性皮膚炎は大人になると治るともいいます。中高年になると症状がでなくなることもあるのですが、一度治ったとしても再発する可能性が十分にありますので、普段から肌が乾燥したりしないようにスキンケアを心がけることが重要です。再びアトピー性皮膚炎の症状が現れるようになったら、症状が重くならないうちになるべく早く受診し、対策を施すようにしましょう。

アトピー性皮膚炎の症例
池袋東口徒歩3分|皮膚科

水虫(足白癬、爪白癬)

水虫は皮膚糸状菌(真菌)によって起こる皮膚感染症です。部位によって足白癬、爪白癬、体部白癬、股部白癬、頭部白癬、などがあります。この中で一般に水虫と言われているのが足白癬です。体部白癬は、ゼニタムシ、股部白癬は、インキンタムシ、頭部白癬は、シラクモと言われてきました。水虫と言われる足白癬には、小水疱型と趾間型、角化型の3種類に分類されます。上記それぞれに治療法や対処法が異なります。基本は 塗り薬を用いて治療をしていきます。爪に入り込むと塗り薬が効きにくくなり爪が破壊されるため、内服薬を使用することもあります。

水虫の症例
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蕁麻疹

蕁麻疹とは、身体の一部がむくみ、かゆみを伴った症状のことを言います。
通常数分から数時間経過すると跡形もなく消えていきます。症状が広範囲に及ぶこともあり、むくみ以外にも赤み、ブツブツ、が出ることがあります。
蕁麻疹はヒスタミンという物質が関係しています。皮膚深くの細胞には肥満細胞があり、外部から何らかの刺激を受けるとヒスタミンを放出します。このヒスタミンが皮膚の下を流れる毛細血管に働きかけることで、血液に含まれる様々な成分がもれだすので、みみずばれや赤みといった症状がでるのです。
治療法としては抗ヒスタミン薬の内服治療になります。

イボ

イボはウイルス性ですのでうつります。触っただけでは感染せず切り傷などにウイルスが入ったときだけ感染しイボになります。自分で勝手にイボを取るのはやめましょう。治療法として凍結、焼灼、内服薬(ヨクイニンエキス)があります。

うおのめ・タコ

うおのめ・タコとは毎日立ち仕事をしている方や日常的に歩くことが多い人の足裏、足の指にできます。
見た目で芯があるものがうおのめと呼ばれ、ないものがタコと呼ばれます。

原因としては足の皮膚が何度も圧迫や摩擦を受けることで、その部分の皮膚が分厚くなります。すると、ある部分の角質だけがとても分厚くなります。

放置しておくと、角質がさらに分厚くなり、神経を圧迫するので痛みが出てきます。例をあげますと、自分の足にあっていない靴を長時間履き続けていると、靴と足の間に摩擦が生じ、その部分にうおのめ・タコができます。角質が肥大化したものをタコ、そして角質が楔型となって皮膚深くに入り込んでいく状態がうおのめです。

タコの状態では患部あたりの感覚が鈍る程度ですが、うおのめは痛みを感じることがあります。

治療法としてはCO2レーザーで削る方法(自費診療)もしくは専用のハサミで切除する方法がございます。

注意点として履物の当たりがつよいところが後発部位ですので、履物は慎重に選ぶ必要があります。なるべくクッションのきいたサイズの合ったものを選びましょう。デザイン性優先のものや底の薄くて硬いもの、ヒールの高いものは症状を悪化させてしまいます。

また歩くときは体重を足全体に分散させるように歩けるように、日々意識して、適度に運動することが重要です。

乾皮症

乾皮症とは、皮膚が乾燥することによって表面がガサガサしたり、白い粉をふいた状態のことをいいます。さらに悪化するとひびが割れて痛みを発することがあります。

乾皮症は皮膚の表面の脂が減ってしまうことにより、皮膚の保湿性が低下し、乾燥してしまう病気です。中高年の方の手足やひざ下によく見られます。

皮膚表面の脂が減ってしまう原因はいくつかありますが、代表的なものとして洗浄剤に頻繁に接触していること、皮膚に物理的なダメージが多いこと、空気が乾燥していることが挙げられます。また、加齢や食生活の乱れによっても、皮膚表面に悪影響を与えてしまいます。治療法としては外用薬として、保湿剤を患部に塗布します。かゆみを伴っている場合は抗ヒスタミン薬や抗アレルギー剤を内服します。

口唇ヘルペス

口唇の周りに赤い水ぶくれができ、かゆみや痛みを伴います。初期症状は水疱が現れる前に皮膚にピリピリした違和感があります。そのまま放置すると赤い腫れがみられるようになり、やがてそこに水疱ができます。治療法は「抗ヘルペスウイルス薬」です。抗ヘルペスウイルス薬は、ウイルスの増殖を抑える働きがあります。この薬には飲み薬と塗り薬があり、症状が現れている場所や、広さ、症状の程度によって使い分けられます。

帯状疱疹

帯状疱疹はウイルスによる感染症、ウイルスの種類は水ぼうそうを起こすものと同じです。帯状に赤みが現れ、ブツブツや水膨れが症状としてあらわれます。1度水ぼうそうにかかると、水ぼうそうウイルスが背骨近くの神経節に留まります。留まっているときは体内の免疫機能によってウイルスが暴走しないように抑えています。しかし加齢、ストレス、疲労によって免疫機能が低下してくると水ぼうそうウイルスの働きを抑えられなくなり、皮膚上で帯状疱疹という形で発症するのです。帯状疱疹の治療は抗ヘルペスウイルス薬を内服します。この薬は、水ぼうそうウイルスが増殖するのを抑える効果があります。帯状疱疹の痛みや炎症がひどいときは、抗ヘルペスウイルス薬だけでなく、消炎鎮痛薬やステロイドの内服も行います。

帯状疱疹後神経痛が続く場合は大学病院麻酔科でのペインクリニック外来を御紹介する場合もございます。

手湿疹

手湿疹とは、手に接触する物質が刺激となって、手のひらや指に皮膚炎ができる病気です。また、手湿疹が進行すると、指の腹がひび割れて痛みが生じたり、皮膚が薄くなって指紋が消えることもあります。場合によっては、赤い丘疹が手や指にできることがあり、かゆみが伴うこともあります。治療法としてはハンドクリームやワセリンといった保湿剤を塗りこみます。手へのダメージで失われた水分と油分を取り戻すことで、手湿疹の進行を防ぎます。また皮膚炎が強い場合はステロイド外用薬を患部に塗布し、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬を内服します。

とびひ

とびひとは、正式名称「伝染性膿痂疹」といいます。皮膚の浅いところに細菌が感染し、水泡や膿疱が広がっていく病気です。

とびひには水泡性と痂疲性の2種類があります。水泡性のとびひはできた水疱が破れた状態となるのもので、痂疲性のとびひはできた水疱や膿疱が厚いかさぶたになるのが特徴です。

原因としてとびひは擦り傷や虫刺され、あせもなどによってかきむしった後にできる皮膚の浅い傷に、細菌が感染することで症状が出現します。

原因菌としては「黄色ブドウ球菌」と「レンサ球菌」があります。黄色ブドウ球菌は、どこにでもいるような菌で、顔や皮膚に存在しています。通常このような菌は無害ですが、皮膚が弱くなると菌が増殖しやすくなるため、菌の放出する毒素によって水疱や膿疱ができるのです。

治療法としてはとびひの原因になっている細菌を退治することを目的として治療します。薬は抗菌薬を用います。症状が軽い場合は抗菌薬が含まれた塗り薬を用いることで治ることがありますが、とびひが全身に及んでいる場合は抗菌薬の含まれた飲み薬を使用します。

生活上の注意点としてはお風呂は控えて、せっけんでしっかりと患部を洗うようにしましょう。
患部をこする必要はありませんが、菌を洗い流して皮膚を清潔に保っておくことが重要です。

多汗症

近年、多汗症という言葉をよく耳にする事が多くなりましたが、多汗症患者数は年々増加している傾向にあります。多汗症とは、気温や室温に関係なく必要以上に汗が出て皮膚の表面が汗で濡れてしまう状態を多汗症といいます。多くはわきの下、手のひら、足の裏に発生します。これらの部位は精神性発汗部位であり、精神的緊張により発汗が増えます。わきの下に多量の汗をかくことで、見た目や臭いの面で、周囲の目が気になったり、物事に集中できなくなったりしてしまいます。わきの多汗症は当院でもボトックス注射による治療も行っておりますが、両手の平や両足となると中々、注射による治療は不可能となります。

外用、内服治療としてアルミニウム塩化物やアルミニウム塩化水素などの成分が多汗症の症状を抑制します。 抗コリン薬は交感神経からアセチルコリン分泌を抑制することで発汗を抑制します。制汗剤は通常、 就寝前に皮膚が乾いている状態で塗布します。手汗にはアポハイドローション、脇汗にはエクロックゲル、エクロックツイストボトル、ラピフォートワイフなどがあります。内服薬はプロバンサインが保険適応薬です。

水道水イオントフォレーシス療法

多汗症(手のひら、足の裏)の治療

当院では水道水イオントフォレーシス療法を行っております。水道水を入れたトレーに10~15分間ほど手(あるいは足)を浸し弱い電流を流します。電気分解により陽極側に生じた水素イオンが汗腺分泌部のイオンチャンネルをブロック。つまり汗腺細胞の細胞膜のイオンの出入りを阻害し汗を生成させなくする、という原理です。1週間に1回の施行を12回連続したケースでは治療前の発汗量と比較し1/3量まで多汗症を減少させる事が出来たという報告もあります。しかし治療を中止してしまうと効果の持続期間は2~3か月でありその後は再発する可能性が高く定期的な通院と継続が必要な治療方法です。この水道水イオントフォレーシス療法は保険適応ですので安心して治療を受けられます。(手のひら、足の裏の多汗症が適応になります。)保険診療の水道水イオントフォレーシス治療は、3割自己負担の場合、1回660円ほどで治療を受ける事ができます。

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手足の水道水イオントフォレーシス療法をしている光景です

▲塩化アルミニウムローション▲
普段のご家庭でのお手入れは、塩化アルミニウムローションを用いて治療をしていきます。汗の出る穴を変性させてしまうことにより汗を抑えてしまうお薬です。
歴史があるお薬ですが、残念ながら保険医療の適応はございません。 手汗・脇汗・足汗に効果があります。汗の出る穴を変性させてしまう働きと同時に殺菌効果もあり、わきがにも効果があります。
毎日、夜1回使用してください。(肌の状態によって頻度は前後します)

1本50cc 価格2,750円 (税込み)

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