STD(性病)外来
最近は、若い人を中心にSTD(性病)が急増しております。正しい知識が無い為にいつの間にかピンポン感染を来たし家族や恋人にうつしてしまうケース(水平感染)が見受けられます。 中でも深刻なのは、母子感染などの垂直感染です。正しい知識を身に付けて予防を心掛けましょう。多くのSTD(性病)は、HIV感染症(エイズなど)などと違い、早期に発見し治療すれば治る病気です。思い当たる事があれば医療機関で簡単な血液検査、膣分泌液検査などで判りますので検査を受けましょう。
STD(性病)の予防
- セックスの時には、始めから終わりまでコンドームを使用しましょう。
- オーラルセックスでも感染するSTDも多いので不特定多数のセックスパートナーを持つ方とのオーラルセックスは、避けましょう。
- 正しい知識を持ちましょう。
STDかな?
- 排尿時痛がある。
- 外陰部の痛みや痒み、ヒリヒリ感や熱感がある。
- 下腹部痛がある。
- いつもとおりものの量や臭いや色が違う。
以上で当てはまるものがあればSTDの可能性があります。
STDの種類
代表的なSTDを紹介します。
梅毒 |
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梅毒トレポネーマと言う細菌による感染症です。性行為の後約2~3週の潜伏期をへて外陰部に(女性なら陰唇、男性ならペニス)に赤い発疹上の物が出てきます。これらは、段々と広がり潰瘍を形成します。その後、鼠頚部リンパ節が腫れるまでが第一期症状です。放置すると2~3ヶ月で全身にバラ疹と言われる特徴的なじん麻疹様の発疹が出ます。これが第二期と言われる症状です。 さらに放置して数年からそれ以上で神経梅毒や様々な症状を来たします。 |
陰部ヘルペス(単純ヘルペスⅡ型) |
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いわゆる単純疱疹は、単純ヘルペスウイルスによる感染症です。口唇にできるものがⅠ型、陰部にできるものがⅡ型ですがオーラルセックスが一般化して両方を来たす方が増えています。症状としては、小さな水泡上のようなものが出来て非常に痛くて痒みを伴います。女性で再発を繰り返す方も珍しくありません。また湿疹、とくにアトピー性皮膚炎の方の初感染では、病変が高度で発熱など全身症状を伴う事があります。 |
淋病 |
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淋菌と言う細菌感染症で潜伏期は、2~7日です。男性では、排尿時痛ではじまり次第に膿みをだすようになり出血される方も居ります。また女性では、比較的に無症状で経過し、おりものの色が黄色に変わる程度です。しかし重症化すると下腹部痛や不正性器出血を来たし放置すると骨盤内腹膜炎を来たし不妊症になるおそれもあります。 |
尖圭コンジローム |
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パポバウィルス群ヒト乳頭腫ウィルスによる感染症です。女性では、陰唇、肛囲、に多く、男性では陰茎冠状溝に多く乳頭状~花野菜状のニワトリのトサカに似たイボ状の皮疹の多発を見ます。 |
非淋菌性子宮頸管炎・尿道炎その他のSTD |
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クラミジア・トラコマチスによる尿道炎は、比較的痛みも少なく膿みも少ない為見逃されがちですが非常に若い人の間で増えています。女性では、子宮頚管で感染して炎症を来たす為に不妊症の原因となります。またこの他にもトリコモナスやケジラミなども若い男女の間で流行しています。また静かに潜行するエイズ(HIV)も感染を拡げています。 |
STDの診療
診察・検査は全て保険適用外になります。
性病検査料金(税込み) | ||
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≪採血検査≫ | エイズ | 4,640円 |
梅毒 | 3,080円 | |
ヘルペス | 2,860円~5,720円 | |
C型肝炎 | 4,620円 | |
≪尿及び 膣分泌物などの検査≫ | クラミジア | 4,620円 |
淋病(淋菌) | 4,620円 | |
トリコモナス | 1,430円 | |
カンジダ | 3,080円 | |
≪性病検査セット①≫ | クラミジア+淋病+梅毒 | 10,010円 |
≪性病検査セット②≫ | エイズ+クラミジア+梅毒 | 10,010円 |
≪性病検査セット③≫ | クラミジア+淋病+トリコモナス | 8,030円 |
※検査の上での注意点です
- セット項目は、男性では血液検査と尿検査がありますが尿は、最後の排尿から2時間以上経過してから検査にお越し下さい。また女性は、直接膣より綿棒状のものにて採取いたしますので尿の心配は、要りません。
- エイズ検査は、感染が疑わしい性交より12週間が経過していないと正確では、ありません。またクラミジアの検査と梅毒の検査は、感染の疑わしい性交より4週間を経過して無いと正確に結果が出ませんので御注意してください。